Typoless 導入事例 | 業種:アパレル

株式会社ゴールドウイン 様
広報担当の校正の「時間」「量」「質」を改善

信頼性の高い文章チェックで校正時間を短縮、大量の文章も処理

国際化、ジェンダーレスなどの観点でも表現をケア

約20ブランドを擁する社内の共通用語を登録し、広範囲の用語ルールを網羅

株式会社ゴールドウインは、約20ブランドの事業を展開するスポーツアパレルメーカー。オリジナルブランド「ゴールドウイン(Goldwin)」のほか、米国カリフォルニア州発祥のアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」などの海外ブランドの商標権を持ち、国内で企画・製造・販売を行っている。2023年12月に「Typoless」を導入したのは、広報・IRを担当するコーポレートコミュニケーション室。社内共通の用語集を策定したのを機に、これまで人の手で行っていたプレスリリース等の校正に用いることを決めた。サイトのリニューアルなどの大規模な校正業務にも活用していく予定だ。

企業の広報担当部署が校正業務で抱える負担

校正のために必要な
「時間」の捻出に苦慮
スピードが求められるプレスリリース、文字量が膨大なIR資料などの校正にあてる時間を、就業時間内で確保するのが困難。複数人数による校正でミスを減らしたいが、人員も限られていて一人あたりの負担が大きい。
チェックする用語の
「量」が増加の一途
社内の用語集やルールが更新されるのに加え、国際化やジェンダーレス化などの時代の変化に伴い、ケアすべき一般用語も増加。
社内のリソースや知識だけでは、見落とすリスクがある。
人に頼った校正で
「質」にバラつき
校閲のプロでない社内の人間による校正が最終となる資料も多く、人によって校正の程度やレベルに差が出てしまう。個々に校正のレベルを上げるための専門教育を行う時間の確保は、現実的に難しい。

校正の「時間」「量」「質」に関する課題を解決!

校正にかかる「時間」の短縮

従来の校正作業に要していた時間と比べて、短時間で効率的な校正ができるようになった。一人での校正の精度が高まることで、複数人数による校正の手間を減らすことも可能。初稿の段階から「Typoless」を用いてチェックすることによって、ミスを早い段階で修正でき、ダブルチェック時に確認する側の作業量を減らすことにもつながる。

「量」の多い校正にも対応

一度に大量のテキストを「Typoless」で処理できるので、サイトの全面改修といった大量の校正を要する業務にも対応することが可能。普段の業務においても、今まで厳密に校正を行うことが難しかった短いテキストなどを手軽に確認できるため、社内のさまざまな文章やテキストの校正を増やすことができるようになった。

一般的な日本語の校正の「質」のアップ

今まで見過ごしていた日本語の文法誤りなどを「Typoless」が適切に指摘するため、校正業務を通じて担当社員らの一般用語に関する知識が向上。他部署の社員からも文章校正に対して高評価を受けており、今後もさまざまなコンテンツや文章表現の全体的なレベルアップへの貢献が期待できる。

「Typoless」導入を決めたポイントは?

日々の業務の中での使い勝手は良いか?

個々の経験やスキル、職場環境などに左右されず、誰でも使いやすいことが業務に求められる。

  • ウェブ上で完結するサービスでインストール不要。利用端末の種類やスペックを問わない。
  • ブラウザでの検索や翻訳に慣れていれば、その延長で直感的に扱いやすい。
  • 社内の用語やルールを登録するカスタム辞書は、一括インポートができて更新や管理が簡単。

誤りを指摘する精度が高いか?

最終的には人が判断する場合でも、多くの指摘を受けることでミスを減らすことにつながる。

  • 朝日新聞40年分の記事データと厳選された校正履歴をAIが機械学習。
  • 助詞「てにをは」や同音異義語、見逃しやすい誤字脱字やタイプミスなどを指摘。
  • ダイバーシティー&インクルージョンに配慮した言葉も辞書に登録。

信頼して長く使い続けることができるか?

サービスとして安心して導入できるだけでなく、信頼性やサポートなども長期的な利用には大切。

  • 幅広く活用される「朝日新聞の用語の手引」の校正ルール(約10万個)を反映。
  • AIが朝日新聞の校正履歴を定期的に追加学習し、新しく想定されるミスにも対応。
  • 提案資料がわかりやすく、担当者の説明も丁寧なため、安心して導入できた。

User’s Voice

ケアすべきルールや価値観の増加に対応し、
気付かなかった日本語のミスも指摘する信頼感

経営企画本部 コーポレートコミュニケーション室  別井 瑛奈 氏

企業の広報・PR業務を10年以上担当してあらためて感じるのは、文章を正しく校正することの難しさです。私自身もタイプミスや確認漏れなどをあとから発見する経験をし、文章をもっと丁寧に確認しておけば良かったと思うことが何度かありました。

また、ソーシャルメディアの普及とともに、たとえ意図していないものであっても、一つの単語を間違えるだけで炎上のリスクは高まります。一般的な日本語にもジェンダーや宗教倫理などのケアすべきルールや価値観が増え、気を付けなければならない言葉が多くなってきました。

その一方で、校正業務に時間と人員をかけられない歯がゆさを感じています。私も昔は先輩と顔を突き合わせて、夜遅くまで文章の読み合わせをすることもありましたが、子育てをしている今は日常的に残業することが難しくなり、校正業務に割くことのできる業務時間は限られています。企業によっては、広報担当者が1人しかいないケースもあり、そういった場合には、広報業務全体のなかで、校正業務に充てる時間の確保を課題に感じている広報担当の方も多いのではないでしょうか。

一般企業の場合、校正をどこまでのレベルで行うのか、絶対的な基準はありません。アナログの校正では、担当者によってバラつきが出ますし、どれだけ用語集やルールを策定しても、質を担保するのは難しいものです。校閲の専門的な知識のない人間だけによる校正には、限界があると感じています。

それらの課題に対応してくれるのが、AIなどを活用した校正ツールだと思います。業種や企業の規模にかかわらず、校正ツールに助けられる場面は多いと思います。

約20ブランドにまたがる社内用語ルールを登録

当社では約20ブランドの幅広いブランドを扱っていて、それぞれのブランドによって表現もさまざまであり、私の部署がコーポレートとして発信するプレスリリースなどでどのように統一性を持たせて表記するかは課題の一つでした。

そこで、主にリリースにおける表記のルール化に着手し、2023年11月から「ゴールドウイン用語集」の使用を開始しました。たとえば、ブランド名の表記方法などの社内ルールを規定し、継続的に用語の見直しや追加を行っています。

用語集を社内に公開した以上は、自分たちの使う言葉の質を高めなくてはいけないという思いもありました。また、他部署からも校正を依頼されることも増え、一般的な日本語の校正も正確に行うことが求められていました。

校正ツールの必要性を感じていた時に、サービスが始まったのが「Typoless」です。導入の大きな決め手になったのは、自分たちが気付かなかったような日本語のルールを指摘してくれることです。長年、新聞社で使われている校正ルールには信頼感があり、新しい言葉をAIが学習して進化するというのも魅力です。

WEBの画面で操作できるので、導入にあたってのハードルは感じませんでした。社内の用語集は今後も更新を続けていく予定ですが、「Typoless」にCSVファイルをインポートすることで用語を登録することができるので、更新のタイミングで「Typoless」のルールも更新しています。

導入効果としては、校正時間の短縮や、大量のテキストを瞬時に校正できることが挙げられます。想定以上だったのは、自分自身で文章を作る時にも初稿の段階で「Typoless」を通すことでミスを修正でき、文章を確認してもらう人の校正時間を減らすだけでなく、自身の日本語の知識も蓄えられていくと感じられたことです。

個人的には、朝、パソコンを立ち上げると、ウェブページに「Typoless」が出てくるようにデフォルト設定しています。これまでは、使っていて自信がない言葉や表現があった時に、検索サイトで調べていました。検索結果を数件比較するのにかかる時間を考えると、「Typoless」の方が早く答えにたどり着く場合もあると思っています。

「Typoless」によって校正の精度や効率は確実に上がりましたが、最終的に判断するのは人間であり、ミスをゼロにできるわけではありません。自分たちで正しい文章を作ることを基本として、「Typoless」にサポートしてもらいながら、校正の目的やレベル感をチームで共有していきたいと考えています。

株式会社ゴールドウイン
1950年創業のスポーツアパレルメーカー。「スポーツを通じて、豊かで健やかな暮らしを実現する」という企業理念のもと、マルチブランドで事業を展開。こだわったものづくり、自然との共生による持続可能なビジネスモデルを目指している。
【事業内容】
約20ブランドのスポーツアパレル等の企画・製造・販売
【URL】
https://www.goldwin.co.jp/

月間300本の記事を配信するビジネスメディアの編集部で活用(ウェブメディア)

月平均で300本程度の記事を配信しているビジネス系メディア「JBpress(ジェイビープレス)」編集部でTypolessを採用。

不適切な可能性のある表現についての示唆などにより校正の各段階での見落としが減少し、原稿チェックにおける業務フローを確立されました。

詳しくは、株式会社JBpressの導入事例をご覧ください。